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を明らかにし、将来に向けて公共交通としてのバス事業の重要性を多くの人に認識してもらう努力が必要である。
・設問1−2−(3)−?、低床かつ低公害のバスの導入について大きな課題がある。天然ガスバスの燃料ボンベの天井積載について早急に検討すべきである。現在の運用形態からノンステップ・バスも前後扉を希望。条件・・・後輪部の通路幅の拡大、後扉の床広さの拡大、前扉部にスロープ板の取付可能。
・ノンステップ・バスの導入を今後検討したいと思うが、現時点では数箇所のターン場所で出入りの際にボディを擦る恐れがあるほか、走行環境の改良が必要になる。
・当局においては、路線の新設・整理統合する際地形的な問題もあり、バス方向変換地の確保に苦慮している。そこで電車のように前にも後にもハンドルを設置し運転出来るようなバスは作れないものか。それが可能であれば方向変換地は必要なくなり、バス運行上大変便利となる。
・当社にて必要とされるサイズは乗客数、道路幅、経済性等により、9メートル級中型バス。当社の車両運用形態により、山間部を含むあらゆる状伴の道路で走行出来ることが必要とされる。過去(約25年前)に導入した際、故障の頻発、床下接触、部品の入手難のため大変稼動率が低かった。新型車のそのあたりの情報が不明です。
・駅前広場等の設計上は、バスの軌跡等十分考慮されるが、小規模な回転場等は軌跡が精一杯で現実に試走すると問題が生じることが多い状況です。特に片勾配については何度か辛酸をなめています。コンピューターが発達した時代ですからシミュレーションで試走せずとも確認出来るシステム等が考案できたらな・・・と考えています。
・バス事業従事者としてお客様に喜んで乗って頂く車両を提供するのは当然のことであるが、経営状況からとてもそこへ投資出来ないのが実状であります。Nox規制により車両に関する経費もかさんでおり、取り組んでいかなければならない項目とわかっていても後回しになっているのが現状です。国からの援助の他にバス優先レーン等の助けも充実してほしいと思います。
・都市バスの定時性推進確保の為の優先レーンの拡大やパークライド方式。駅前間の主要道路等へのマイカー乗入れ禁止措置。又、地方バスの公的補助制度の充実及び高速バスでの対応では困難な問題が山積みしており、国・県等の公共交通機関維持に対する強力なリーダーシップが今後益々望まれる。
・これからの高齢化社会及び福祉対策の面から、又、乗客サービスの向上を考えるとノンステップ・バスの導入は望ましいことであるが、価格の面で現在の公営交通では困難である。又、身体障害者団体等からはリフト付きバス及び低公害バスの導入を強く求められている。このような現状から平成9年度における車両更新(25台予定)について全車ワンステップバス、アイドリングストップ機能付きバスの更新要求を行っている。又、ワンステップバス及びノンステップ・バスについては中扉用にバス停留所の装備(ガードレール・植栽・テント等)が必要であり、合わせて要求している。尚、低公害バス(天然ガス)及びリフト付きバスについては平成9年度に導入についての検討会議(関係部局)を設けることを検討している。
・バス路線上に坂道や橋等の勾配が多く、ノンステップ・バスの導入には道路整備の改善等道路管理者との連携が重要と思われる。

 

 

 

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